年越しそば
麺類は日本人の最も好む食べ物の一つです。
そばは、そば粉と小麦粉を混ぜ合わせたものを材料とした、長く伸ばしたやや褐色がかった色の麺類です。そば粉と小麦粉の比率は、店や地方によって違います。そばの食べ方には二通りあり、だし汁で煮て食べたり、ざるそばとして、しょうゆ味のつけ汁に浸して食べたりします。
日本では、大晦日の夜に、そばを食べる風習があります。「年越しそば」と呼ばれ、大晦日に家族揃って「除夜の鐘」を聞きながら食べます。
年越しそばとして、大晦日にそばを食べる風習が定着したのは、江戸時代の中頃からだといわれています。その由来はいったい何なのでしょうか。諸説あるうち幾つかの説を挙げてみました。
大晦日の夜、ゆく年を振り返り、くる年に思いをはせながら食べる縁起ものの「年越しそば」は、日本人にとって格別のものです。