キョウチクトウ ~広島市の花~ (夾竹桃、学名: Nerium
oleander var. indicum)は、 |
市の花はキョウチクトウ」と言うと、
あれは有毒だよ」と言われることがある。調べてみると、「命にかかわる」、「樹液を目や傷につけないように」、
「葉は強心、利尿に有効」等の記述がある。大別すると、インド原産のものと、地中海原産のものと、その交雑種があ
る。毒についての記述は、西洋のものに多い。葉を噛んでみると苦い。飲み込むのはやめておこう。 焦土に
いち早く花を咲かせて希望を与えてくれた。土質を選ばず、乾燥していても良く成長する。花期は長い。大気汚染
には非常に強い。これらは美点のはずなのに、人間は勝手なもので、丈夫で長持ちする植物をなおざりに扱う。だが、そんな負のイメージにはおかまいなしに、
毎年花の少ない原爆の日の頃、広島の公園や川土手を赤、桃、白に彩る
キョウチクトウは、市の花にふさわしいのではなかろうか。 (漢
字名については「葉狭く花桃華の如ければそう竹桃と云う」とある。 (文・
恵南一 子) |