―HIROSHIMA FLORA (1)― 
「広島ゆかりの植物歳時記」

「市の花はキョウチクトウ」と言うと、「あれは有毒だよ」と言われることがある。調べてみると、「命にかかわる」、「樹液を目や傷につけないように」、「葉は強心、利尿に有効」等の記述がある。大別すると、インド原産のものと、地中海原産のものと、その交雑種がある。毒についての記述は、西洋のものに多い。葉を噛んでみると苦い。飲み込むのはやめておこう。  焦土にいち早く花を咲かせて希望を与えてくれた。土質を選ばず、乾燥していても良く成長する。花期は長い。大気汚染には非常に強い。これらは美点のはずなのに、人間は勝手なもので、丈夫で長持ちする植物をなおざりに扱う。だが、そんな負のイメージにはおかまいなしに、毎年花の少ない原爆の日の頃、広島の公園や川土手を赤、桃、白に彩るキョウチクトウは、市の花にふさわしいのではなかろうか。
(漢字名については「葉狭く花桃華の如ければそう竹桃と云う」とある。

"We travel along a road lined at either side with oleander and jacaranda trees, alternate splashes of white and blue."  Penelope lively's "OLEANDER, JACARANDA"  場面はカイロ郊外)