ハクモクレン



ハクモクレン(白木蓮、学名:
Magnolia heptapeta、シノニム:Magnolia denudata)はモクレンの仲間で白色の花をつけ る。花言葉は「自然への愛」「持続性」等。


  先日、村上哲啓会員に「今、市内で目立つ街路樹は何?」と尋ねられた。街路樹の中で春一番に咲くのは、きっと中央通 り のハクモクレンだろう。10年ぐらい前までは、並木通り と交 わるあたりの平和大通り沿いに咲くミモザが一番だったが、最近その数がめっきり減って街路樹とは呼べない。

 

 ハクモクレンの蕾は前年から目立つが、3月 に入って気温があがる日があると、急に大きくなって白い花びらが見えてくる。開き始めると、どの木のどの花も一斉に 満開になる。

 

 花の頃は、卒園、卒業、就職、転勤など、子供や若者たちにとっても大人にとっても、人 生の節目となる行事や出来事が多い。別れや新しい出会いの緊張した時期にふと上を見上げると目に入ってくる白い花 は、気持ちを和ませ明るい気分にしてくれるのではないだろうか。

 

 同じモクレン科に、シモクレン(紫木蓮)、コブシ、ホオノキ、オオヤマレンゲ、タムシ バ、タイサンボク(これは常緑)などがある。

 

 ハクモクレンはMagnolia denudata、シモクレンはMagnolia lilifloraというように学名となると違いはあるが、お客様と話すとき私はほとんどMagnoliaで済ましている。タイサンボクだけはevergreenを付けるとよりよく理解してもらえるようだ。

              <写真は中央通りのハクモクレン>

(文・ 恵南一子)