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磯田道史著 池田綱政など、『通信簿』ではバカ殿の極みのようにかかれています。70人も子どもがいたということで、「あまつさえ、女色を好むこと、倫を超えたり」と評価され、名君といわれた父親の池田光政が書物を良くする学者であるのに、綱政は世間で「学者の子に、かくのごとき、不学・文盲・短才も、めずらし」とうわさされているなどと、ばっさり切られています。しかし、そこに著者による分析が加わり、父子の確執や、風雅を好み仁愛・慈悲を信条とする綱政の人となりが描出され、生身の綱政を感じることができます。 前田家とその藩主についても、ネット上の観光情報サイトでは得られない生々しくも興味深い情報が得られます。「蛇責め」が何なのかを知りたければ、本書を読みましょう。徳川との関係も出てくるので、徳川幕府の一面を理解するのにも役立ちます。 その他に、徳川光圀、浅野内匠頭と大石内蔵助、内藤家長、本多作左衛門が取り上げられています。 ご参考に! 中井泰子 |